肩の動きについて!

こんにちは。Emiです。

今回は、
<肩>についてお話ししていきます。

1. 肩甲上腕リズム

まずは、腕を上に上げるときの動きについてお話ししていきます。

腕を上に上げるとき、
動いているのは、
肩の関節(肩甲上腕関節)だけではありません。

肩の関節(肩甲上腕関節)と一緒に
肩甲骨も動いています。

この2つがタイミングよく連動する仕組みを
〈肩甲上腕リズム〉といいます。


(例):例腕を90度上げる時
約60度は【肩関節の動き】
残りの約30度は【肩甲骨の動き】
によるものです。

上腕骨に対して肩甲骨が<2:1>という割合で動いています。

このように、
肩甲骨と肩関節が連携することで
大きな動きがスムーズに行うことができます。

2. 肩関節の特徴

肩関節(肩甲上腕関節)は、
体の中でも特に可動域が広い関節です。

しかしその反面、とても不安定でズレやすい構造をしています。

つまり、肩関節は
・よく動く! しかし…
・不安定!  なのです。

次に、肩の構造をみていきたいと思います。

肩関節は、
〈ボールがお皿の上に乗っている〉ような形をしています。

・ボール=上腕骨頭
・お皿=肩甲骨の関節窩(かんせつか)

このお皿は、浅くて小さいため、少しでも〈支え〉が弱くなると
ボールはズレやすくなり、痛みや不調の原因となります。


次に、〈支え〉について、お話ししていきます。

3. 動的支持

3-1 インナーマッスル

この不安定な肩関節を支えているのが、〈ローテーターカフ〉(回旋筋腱板)

ローテーターカフとは、
肩にあるインナーマッスルで、4つあります。

・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋

これらの筋肉が協力して
上腕骨頭(ボール)を関節窩(お皿)に引き寄せて押しつけ、肩の安定を保っています。

3-2 アウターマッスル

肩の動きには、インナーマッスルだけでなく
外側の筋肉(アウターマッスル)も大きく関わっています。

主な筋肉は以下になります。
・三角筋
・僧帽筋
・前鋸筋
・大胸筋
・広背筋
・肩甲挙筋
・菱形筋群

これらの筋肉が、肩甲骨の動きや姿勢の安定に貢献しています。

4. 静的支持

動くだけでなく、静的に肩関節を支えている構造もあります。
その静的な安定を支えるのは〈関節構造と靭帯〉

・関節包
関節を包んでいる袋状の膜

・関節唇
関節窩のふちを付着する、軟骨のような線維組織

・靭帯(烏口上腕靭帯・関節上腕靭帯・肩峰下靭帯など)
骨と骨を繋ぎ、関節の安定性を保つ結合組織の束

・上腕二頭筋長頭腱
上腕二頭筋の長頭部分が腱として変化し、肩甲骨に付着する部分

これらの組織が、肩関節の強度と制限をバランスよく保っています。

5. 肩甲骨の特徴

肩甲骨は、肩の動きを支える〈動く土台〉です。
肩関節が自由に動けるのは、肩甲骨がしっかり支えながら、しなやかに動いているからです。

6. 肩甲骨に必要な要素

肩関節が自由に動けるために、
肩甲骨には、以下の2つの要素が必要です。

◆安定性
動いている間でも、ブレずに支える力

◆可動性
動作に合わせて自然に動く柔軟さ

このバランスが崩れると、
・腕が上がりにくい
・肩が引っかかるように感じる
・肩こり・首こりが起きやすい
・四十肩・五十肩 
などの不調に繋がります。

7. まとめ

肩関節はとてもよく動きますが、それだけに不安定な構造をしています。

この肩の動きを支えているのが、
・肩関節と肩甲骨の連携【肩甲上腕リズム】
・ローテーターカフなどによる【動的な安定】
・靭帯や関節唇などによる【静的な安定】
・肩甲骨という【動く土台】の働き

これらすべてが関わり合っています。
この連携がスムーズに働くことで、快適な肩の動きが可能になります。

肩の不調を防ぐには、姿勢や肩甲骨の動きを見直すことが大切です。

肩甲骨の〈安定性〉と〈可動性〉を意識しながらトレーニングやケアを行うことで
快適な肩の動きを取り戻すことに繋がります。



良かったら参考にしてみてください(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

Emi