【くすぐったさ】について

こんにちは。Emiです。

今回は、
〈くすぐったさ〉について、お話ししていきます。

1. くすぐったさとは

くすぐったさとは、実は今もはっきり解明されていない感覚です。

くすぐったさを感じる神経も、見つかっていません。

・触れる

・痛み

・温度感

といった、複数の感覚が重なって起こると考えられています。

2. くすぐったさの感覚

皮ふには、次のような感覚を感じる神経があります。

・触った感じ

・押された感じ

・痛み

・冷たい、温かい

くすぐったさは、これらが同時に刺激されることで生まれる複合的な感覚です。

3. くすぐったさの種類

くすぐったさは、大きく以下の2つに分けられます。

◆軽いくすぐったさ

羽毛でなぞられる感覚や、虫が皮ふを歩くような刺激で起こります。

◇特徴

・かくとおさまりやすい

・全身どこでも起こりやすい

・かゆみに近い感覚

そのため、動くかゆみとも呼ばれます。

◆強いくすぐったさ

脇の下や肋骨まわりを、少し強めに触られたときに起こります。

◇特徴

・特定の場所で起こりやすい

・強く感じる

・不快さや苦しさを伴うこともある

こちらは、触る刺激と痛みが混ざった感覚です。

4. なぜ自分ではくすぐったくないのか

他人に触られると、くすぐったいのに、自分で触ると、くすぐったくない。

これは多くの人が経験している不思議な現象です。

理由は、脳が先に予測しているからです。

5. 脳による準備 

体を動かすとき、脳は、この動きの後に、こんな感覚が来る。とあらかじめ予想しています。

自分で触る場合は、くすぐったい感覚が来ることが分かっているため、脳が感覚を弱めてしまいます。

その結果、くすぐったく感じにくくなります。

6. くすぐったさは体を守る反応 

くすぐったさは、虫や異物など外からの刺激に気づくための体を守るサインだと考えられています。

一方で、自分の動きによる刺激は危険ではないため、脳が感じなくていいと判断します。

7. 時間差との関係性

ある実験では、

自分の動きと、体に触れる刺激の時間差を意図的に変えて検証しました。

◆刺激がすぐに来る場合

自分の動作の直後に刺激が加わると、動作から感覚を予測しやすくなります。

その結果、くすぐったさはあまり生じません。

このとき、感覚を予測する役割をもつ小脳の働きが強く現れていました。

◆刺激が少し遅れて来る場合

動作から少し遅れて刺激が加わると、動作と感覚のつながりを予測しにくくなります。

その結果、くすぐったさは強く感じられました。

このときは、感覚そのものを処理する、体性感覚野の活動が強くなっていました。

8. くすぐったさの正体

この実験から、脳が予測できない刺激ほど、くすぐったく感じやすいことが分かっています。

つまり、自分で動かして自分に触れる場合のように、動作と感覚のタイムラグがない状況では、くすぐったさはほとんど起こらない。ということです。

9. 日常や体のケアでの見方

くすぐったさは、体が過敏になっているサインとして現れることがあります。

炎症、疲労、緊張などがあると、皮ふや神経の感受性が高まり、普段よりも、くすぐったく感じやすくなります。

また、自分で触れても強くくすぐったい場合は、

感覚を予測する小脳の働きがうまく機能していない可能性が考えられます。

10. くすぐったさの対処法

◆自分で触れる

気になる部位を自分の手で触れることで、動作から感覚を予測しやすくなります。

これは、小脳を刺激することで、くすぐったい感覚を抑制する働きにつながります。

◆動作を見せる

他者が触れる場合でも、触れる前にどのように触れるかを相手に見せることで、感覚の予測が起こりやすくなります。

人には、他者の動作を見るだけで、自分がその動作をしているかのように活動する【ミラーニューロン】と呼ばれる神経細胞があります。

そのため、相手の動作を見ること自体が、これから起こる感覚の予測につながり、くすぐったさの軽減に役立つと考えられます。

11. まとめ

くすぐったさは、単なる反射ではなく、

・皮ふの感覚

・脳の予測

・体を守る仕組み

が合わさって起こる、とても奥深い感覚です。

体の状態を教えてくれるサインとして、受け取ってみるのも大切です。



良かったら参考にしてみてください(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

Emi