上下のカウンターバランス
こんにちは。Emiです。
身体の中では〈心膜と子宮〉のように、上下で張力を取り合う、ペアがいくつも存在します。
今回は、前回の【心膜と子宮の関係性】のような
〈上下のカウンターバランス〉の例について、お話ししていきます。
1. 舌骨と骨盤底
舌骨は、飲み込み・呼吸・発声に関係する小さな骨です。
この舌骨と骨盤底は、呼吸や姿勢の変化に合わせて同調して動くペアです。
たとえば、
息を吸うと、舌骨と骨盤底が同時に下がり、
息を吐くと、舌骨と骨盤底が同時に上がる。
この連動があることで、内圧バランスが保たれています。

2. 横隔膜と骨盤底
これは、よく知られるペアですね。
呼吸をするたびに、横隔膜と骨盤底が上下に連動して動きます。
息を吸うと、横隔膜と骨盤底が同時に下がり、
息を吐くと、横隔膜と骨盤底が同時に上がる。
この動きがあることで、腹圧が安定し、内臓が適切な位置に保たれます。
3. 頭蓋(特に後頭骨)と仙骨
これは〈頭蓋仙骨リズム〉として知られるペアです。
頭の後ろにある後頭骨と、仙骨は、膜(硬膜)を介して連続しています。
そのため、後頭部の緊張やストレスは、仙骨の動きに影響し、仙骨のゆがみは、頭や首のコリとして現れることがあります。

4. 心膜と子宮
前回のお話の内容ですね。
心膜と子宮は、横隔膜を介して〈膜連鎖〉でつながっており、テンションのバランスをとる代表的なペアのひとつです。
感情やストレスの影響が、胸だけでなく骨盤に現れます。
5. 胸郭と骨盤
胸郭と骨盤は、それぞれが圧力をコントロールしていて、姿勢・呼吸・歩行の土台を作っています。
胸郭が硬くなると骨盤の動きが制限され、骨盤が傾くと胸の開き方や呼吸にも影響が出ます。

6. 頸椎と腰椎
背骨全体を支えるうえで、首(頸椎)と腰(腰椎)は上下のペア関係にあります。
頭の位置が前にずれると、腰椎が反ってバランスを取ろうとするように、姿勢的にも機能的にも拮抗しています。

7. まとめ
身体は部分ごとに独立して動いているように見えますが、実際は〈上下のペア〉が絶妙に引き合いながら全体を支えています。
その中でも、
・舌骨と骨盤底
・横隔膜と骨盤底
・後頭骨と仙骨
・心膜と子宮
は、特に呼吸・姿勢・内臓の安定に関わる重要なカウンターバランスの組み合わせです。
良かったら参考にしてみてください(◕ᴗ◕✿)
Emi
