小脳について!
こんにちは。Emiです。
私たちの身体の動きやバランスを支えている、重要な脳の一部〈小脳〉。
今回は、
〈小脳〉について、お話ししていきます。
1. 小脳
◆中枢神経系は、以下の2つに分かれます。
・脳
・脊髄

◆ 脳は、さらに以下の3つがあります。
・大脳
・小脳
・脳幹(中脳・橋・延髄)

◆ 小脳の位置は
大脳の下側、後ろにあります。
◆ 小脳の機能は
・バランス調整
・なめらかな動き
などに深く関わっています。
◆ 小脳の特徴
・小脳の体積は、大脳の約1/10ほどしかありません。
・しかし、大脳よりも多くの神経細胞が存在しています。
つまり
小さいが非常に働き者!
ということです。
2. 小脳と他の脳とのつながり
小脳は、他の脳の部位や脊髄とつながっていて、情報をやり取りしています。
主に、以下の3つの神経の通り道があります。
・上小脳脚
・中小脳脚
・下小脳脚
これらを通して、小脳は、感覚情報を受け取り、それに基づいて、動きの調整や学習を行います
3. 小脳を支える膜構造
脳の内部には、脳を守ったり仕切ったりする〈硬膜〉という膜があります。
小脳を支える膜として、以下の2つがあります。
◆小脳鎌
小脳を左右に分け、動きを安定させます。
◆小脳テント
大脳と小脳を上下に分け、脳全体を保護しています。
これらの膜は、姿勢とも関係しており、
体の歪みや緊張が、脳の機能に影響を与える可能性もあります。
4. 小脳の3つの働き
小脳には、大きく分けて、以下の3つの働きがあります。
①運動制御
体をスムーズに動かすためには、小脳の働きが重要になります。
小脳は、目や耳、関節などからの情報を受け取り、過去の経験と照らし合わせて、今、どう動くのが最適かを判断します。
そして動きの中で出てくる、ズレやブレを細かく修正しています。
多くの場合、これらの調整は、無意識で行われています。
②運動イメージ
実際に動いていなくても、運動を想像するだけで小脳は活動します。
たとえば、スポーツの動作や楽器の演奏を頭の中でイメージするだけで、小脳が働きます。
これは、実際の動作の準備や練習の助けになります。
未経験の動きはイメージしにくいので、
・見本を見る
・体験する
などが必要です。
③運動学習
小脳は、新しい動作を覚える、運動の質を高めるためにも重要です。
運動学習には、以下の3つのタイプがあります。

(1)強化学習
動きに対して、うまくいった、褒められたなどの報酬があると、小脳はその体験を記憶します。
うまくいかないときは、逆に学習が進みにくくなります。
(2)教師あり学習
予想していた動きと、実際の動きを比べて、そのズレを修正しながら学んでいく方法です。
学びの初期には、特にこの仕組みが必要になります。
徐々にズレが少なくなり、正しい動きのイメージができてきます。
つまり
身体感覚が身につく!
という状態です。
(3)教師なし学習
答えが決まっていない状態で、繰り返し試しながら自分の中の正解を見つけていく学び方です。
このとき、失敗を恐れすぎずにトライすることがとても大切です。
5.まとめ
小脳は、私たちの身体の動きやバランス、学習にとって欠かせない存在です。
毎日行っている歩行、姿勢、細かな手の動きなど、全てに小脳が関わっています。
思った通りに身体が動く!
という快適さを支えているのが、小脳なのです。
良かったら参考にしてみてください(◕ᴗ◕✿)
Emi