寛骨について
こんにちは。Emiです。
今回は、
〈寛骨〉について、お話ししていきます。
過去のブログ<骨盤について>も合わせてご覧ください。
1. 寛骨
寛骨は、骨盤を構成する大きな骨で、【腸骨・恥骨・坐骨】の3つが一体となってできています。
左右の寛骨は、前方では恥骨結合、後方では仙骨とつながり、〈骨盤輪〉※1を形成しています。
身体の中心部に位置し、体幹と下肢をつなぐ重要な役割を持っています。

2. 骨盤輪 ※1
骨盤輪とは、左右の寛骨と仙骨が環状につながった構造のことです。
この輪がしっかり閉じることで、骨盤全体の安定性が保たれ、体重を効率よく下肢へ伝えることができます。
一方で、この輪のどこかにゆるみや不均衡が生じると、腰痛や骨盤の不安定感などにつながります。
3. 寛骨と骨盤の安定性
寛骨は、骨盤の側壁を構成し、体重を受け止めて下肢に伝える役割を担います。
立位や歩行では、左右の寛骨が仙骨と連動して動き、骨盤全体の安定を保ちます。
また、寛骨の構造は、内臓を支え、体幹を安定させる基盤にもなります。
4. 寛骨と筋肉のつながり
寛骨には非常に多くの筋肉が付着します。
・腸骨には→大殿筋・中殿筋・小殿筋など殿筋群
・恥骨には→内転筋群、腹直筋
・坐骨には→ハムストリングス、骨盤底筋群
これらは股関節の動き・体幹の安定・骨盤底の支持に不可欠で、寛骨はまさに〈筋肉の要〉となる存在です。
5. 寛骨と日常動作
寛骨は〈立つ・歩く・座る〉すべての動作に関わります。
寛骨の位置や動きが整っていると、体重の伝達や姿勢保持がスムーズに行えます。
逆に、寛骨の歪みや可動性の低下があると、腰痛・股関節痛・膝の不調など全身に影響を及ぼしやすくなります。
6. 寛骨と体の不調
寛骨に関連する不調には、以下のようなものがあります。
・腰痛、仙腸関節痛
・股関節や膝の痛み
・骨盤の歪みによる姿勢不良
・骨盤底筋の機能低下(尿漏れ・内臓下垂など)
・歩行時の不安定感 など
寛骨は、多方向から筋肉や靭帯の張力を受けているため、全体のバランスが崩れると、不調が連鎖的に広がりやすくなります。
7. まとめ
寛骨は【腸骨・恥骨・坐骨】から構成され、骨盤全体の要として、体幹と下肢をつなぎます。
多くの筋肉と連携して、姿勢・歩行・内臓支持を担うため、寛骨の位置や可動性を整えることは、全身の安定性や健康を支えるうえで非常に重要です。
良かったら参考にしてみてください(◕ᴗ◕✿)
Emi