【二足歩行】と【四足歩行】について!
こんにちは。Emiです。
今回は、
【二足歩行】と【四足歩行】について、お話ししていきます。
1. 四足歩行向きの設計
私たちの骨格や関節の構造は、もともと四足歩行に適した形で進化してきました。
そのため、二足歩行になったことで、以下のような構造的なねじれや負担が生じやすくなっています。
①股関節
股関節は、直立時に前方の関節面に軟骨が露出します。
これは正常な構造ではあるものの、人体が二足歩行に最適化された結果ではありません。
本来、四足歩行時の求心位(関節が安定する位置)に適した構造であるため、直立した姿勢では関節面が前方に開き、軟骨が露出してしまうのです。

②大胸筋
大胸筋は、基本肢位(直立して腕を下ろした姿勢)において、すでに筋繊維にねじれが見られます。
このねじれも正常な状態ではありますが、四足歩行時には筋線維が真っ直ぐに整う構造になっているため、直立姿勢では自然と筋肉がねじれてしまうのです。

2. 四つん這い姿勢の構造的なメリット
四つん這いは、もともとの身体の構造に沿った、自然で無理のない姿勢です。
治療的な観点からも、非常に良い姿勢とされています。
① 関節への適切な圧力(軸圧)
肩や股関節に床からの圧力(軸圧)がかかることで、関節内圧が高まり、関節が安定します。
この圧は、固有感覚を活性化し、姿勢制御力や動作の質の向上にもつながります。
② 筋肉と神経の連動性の強化
四肢と体幹を同時に使うことで、神経と筋肉の協調性が高まります。
「動かしながら安定させる」力が育ち、【怪我の予防】【運動パフォーマンスの向上】にも貢献します。
3. 「ハイハイ」の重要性
赤ちゃんのハイハイは、単なる移動手段ではありません。
以下のような、発育に重要な役割を果たしています。
・首の筋肉の強化
頭を持ち上げることで、頸部の安定性が育ちます。
・肩甲骨の安定化
四つん這いでの動きによって、肩甲骨がしっかりと固定され、姿勢保持力が高まります。
・脊柱のS字カーブ形成
腹筋と背筋のバランスがとれ、自然な脊柱アライメントが形成されます。
・脳の統合
ハイハイは【運動野・感覚野】など脳の統合にも重要な刺激を与えています。
4. 四つん這いエクササイズのメリット
四つん這いの姿勢を活かしたエクササイズは、大人にも多くの効果があります。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
・姿勢改善
・慢性症状の軽減
・インナーマッスル(体幹筋)の活性化 など
5. まとめ
現代人の姿勢や生活スタイルは、もともとの身体の使い方とは、異なります。
「四つん這い」という原始的な動作に戻ることで、本来の備わっていた【機能性】【感覚】【動きの質】を取り戻すことができます。
良かったら参考にしてみてください(◕ᴗ◕✿)
Emi